Last Updated on 2020年1月2日 by Dai Ando
はじめに
「海外移住するくらいだから、元から英語が得意だったんじゃないの?」と思われることの多い僕ですが、実は英語が大の苦手でした。
むしろ「苦手を通り越して英語恐怖症だった」と言っても過言ではありません。
20代後半までは、街で外国の方を見かければ万が一にも声をかけられないように目をそらし、避けて歩いてしまう程でした。
でも、人生というのは本当に不思議なもので、そんな僕が現在は
- 苦手意識を克服
- メルボルンに移住
- オーストラリアの歯科医師免許と永住権を取得
- 英語で収入を得て生活
するようになりました。
この経験を通じて僕は、
英語を身に付けるためには「勉強法よりもモチベーション作りが大切」
と強く信じるようになりました。
未だに得意とは言いたくない英語に関してブログを書くのは分不相応な気もしますが、過去の自分のように勉強の始め方を迷っている方の力になれたらとても嬉しいです^^。
英語勉強法探しの旅
「よし!英語の勉強を始めよう!!」と思った時、まずは何から手を付けますか?
世の中には数え切れないほど英語勉強法に関する情報が溢れています。
- いつのまにか身に付くと噂の聞き流すだけ教材
- 今の時代らしくiPhoneアプリ
- やっぱり直接人から習うのが一番!英会話学校
- ネットによるとどうやら効果的らしいシャドウイング
少し調べるだけで色々と出てきますよね。
恐らくまずは、調べた中から自分に合った勉強法を探し始めるのではないでしょうか。
でも、この「自分に合った勉強法」というのが厄介で、
- 散々悩んだ挙句に一つの方法を選び、勉強を始めてみても
- 途中でモチベーションが落ちてしまい、なかなか続かない
- そして、次の方法を探す
僕自身もずっとそうでしたが、こうやってこの1.2.3.を繰り返し、いつの間にか「自分に合った良い英語勉強法を見つける」という「手段の模索」にばかり時間を費やしてしまう。
非常によくあるパターンではないでしょうか。
実は、どの方法を選んでもそれなりに結果は出ます。
もし続けることが出来れば。
英語の上達には地道な努力の積み重ねが重要で、「継続出来るか出来ないか」はとても大切なポイントです。
続かないのは、その方法が自分に合わないからなのでしょうか?
いや、そうではありません。
勉強方法を検討する前に始めておくべき、ある『コツ』があるのです。
ダイエットに置き換えてみると…
ここに2人の男性がいます。
Aさんの場合
年末の忘年会から正月にかけて大分太ったので、水着を着るかもしれない夏までに10キロ減らしたいと考えています。
- ジムに毎日通う
- 炭水化物抜きダイエット
- バナナダイエット
- 糖質オフダイエット
などなど、調べたダイエット法の中で、どれが一番効果的か検討し、実践する予定です。
Bさんの場合
正月に年賀状を装った脅迫状を受け取りました。
そこには「夏までに10キロ痩せろ。さもなければ家族の安全が著しく脅かされるだろう。」と書いてあり、突然夏までに10キロ痩せなくてはいけない状況に陥ってしまいました。
さて、AさんとBさん、どちらが確実に結果を出すでしょうか?
2人の違い
2人ともゴールは同じです。
もしかしたら、同じ方法を選んでいるかもしれません。
違いは
- 結果が出なかった時の被害の大きさ
- それによるモチベーションの強さ
Aさんは
- もし結果が出なくてもそのままです。
- 夏に水着にならなければ良いだけで、生活が脅かされることはありません。
- いつでもまたトライ出来るので、必死に頑張る理由はありません。
- 頭の中は「青信号」のままダイエット法に取り組みました。
ところがBさんは
- もし結果を出せなければ人生が悪い方向へ変わってしまう可能性があります。
- 脅迫状を受け取った瞬間から頭の中に「赤信号」が灯りました。
- 方法がどうのこうの言っている場合ではありません。
- 最悪ただ食べなければ痩せます。
- 10キロ痩せるだけで家族の身を守れるのであればむしろお安い御用。
- 家族の安全を考えると、念のために15キロ痩せておくかもしれません。
そう考えると、恐らくBさんの方が確実に結果を出しそうですよね。
- モチベーションが高ければ、どの方法を選んでも継続しやすく、結果が出やすい
- モチベーションが低ければ、どんな素晴らしい方法でも続かず、結果は出にくい
「結果」に大きな影響を及ぼすのは「方法の違い」よりも「モチベーションの違い」なのです。
「モチベーションの違い」は「物事に取り組む姿勢」に大きく影響し、そのまま「結果」に反映します。
「ダイエットを成功させる」という観点に限って見れば、他人が大きなモチベーションを与えてくれたBさんは非常に幸運でした。
では、どうすれば自分自身に大きなモチベーションを与えることが出来るのでしょう?
ゴールはそのままに、理由を追加
- 英語を身に付けたい方々には「英語を身に付ける」という「ゴール」があり、各々に「理由」があります。
- AさんとBさんには10キロ痩せたいという同じ「ゴール」がありましたが、「理由」はそれぞれ別で、理由の強さの差(=モチベーションの違い)が結果にそのまま影響しました。
もし英語を身に付ける理由がAさんのように弱いようでしたら、理由を追加して強くしてみましょう。
Aさんが10キロ痩せたい理由は「夏に水着を着るかもしれないから」ですが、これに更に理由を追加するのです。
例えば
- 夏に開催される水着コンテストに申し込む
- ライザップに入会する(たしか3ヶ月で35万円!)
- Facebook上で「夏に水着写真を公開する!公開しなかったらフレンド全員に一杯ご馳走する!!」と宣言する
どうですか?
赤信号が灯りそうですよね。
コツは、深く考え過ぎずにクリックしてしまうこと。
考え過ぎると人は守りに入りがちなので。
方法を考えるのはこの後でいいのです。
弱い理由で青信号のまま英語を勉強しても、よほど意思の強い人でない限り続かず、望む結果を出すことはなかなか難しいです。
確実を求めるのであれば、「このままではまずい!」と、頭の中に赤信号が灯るほどに理由を強くするのが望ましいでしょう。
具体的には…
- 英語が話せないと生活に悪影響が出る環境
- 英語からの逃げ道が極力少ない環境
に身を置いてみましょう。
泳げない状態で飛び込むのです。
例えば、
- 短期でもいいので語学留学する→最低限度の生活をするために英語が必要/簡単には帰れない
- 英語を公用語にしている会社に転職する→英語が出来ないと仕事に悪影響
- 外国の方が主に住んでいるシェアハウス等へ引越す→英語が出来ないとコミュニケーションに問題が出て住み心地に悪影響
- IELTSなど、Speaking, Reading, Listening, Writingの4つのセッションを勉強する必要がある英語検定試験に申し込む→まず申し込んでしまうことで期限が決まり、モチベーションが高まる
- マンツーマン英会話を半年分くらい前払いで申し込む→お金を無駄にしたくない気持ちも加わりモチベーションが高まる
- Meet up等で、定期的に英語を使う環境を作る→定期的に冷や汗をかく機会があるので次までの課題が毎回見えやすく、モチベーションの維持が比較的容易
- 英語を身に付けた後にしたいことが決まっているのであれば、身に付ける前にそれを始めてしまう→やりたいことの準備が出来るまで待つのではなく、先に始めてしまうことで勉強せざるを得なくなる
想像するだけで、赤信号が灯りそうですよね。
これらを組み合わせれば更に効果的!
人間は常に余力を残しているので、過激な変化にも意外とすんなり対応出来るものです。
自分を信じて飛び込んでみましょう!
赤信号を灯らせるメリット
- モチベーションを維持しやすい
- 普段は出ない馬鹿力が出る
- 情報の取捨選択がしやすい
- 必死さが滲み出るので協力の手を差し伸べてもらえることがある
不思議なもので、赤信号が灯るような環境に身を置けば「どんな勉強方法が今の自分に必要なのか」、自然と見えてきます。
情報が溢れる現代、必要な方法を見極めるためにも「まずはモチベーションを高め、赤信号を灯すこと」が結果的に近道なのです。
赤信号を灯すこと=自分の快適領域から外に踏み出すこと
以下の記事にこの考え方の根幹となった考え方をまとめてみましたので、もし良かったら是非参照ください^^。
意志が弱くても大丈夫!意志の強さに依存しない挑戦アプローチ法:日常を”Comfort Zone外”に変える方法5選(その1)
意志が弱くても大丈夫!意志の強さに依存しない挑戦アプローチ法:日常を”Comfort Zone外”に変える方法5選(その2)
意志が弱くても大丈夫!意志の強さに依存しない挑戦アプローチ法:日常を”Comfort Zone外”に変える方法5選(その3)
英語初心者から抜け出した僕の赤信号点灯法
英語が大の苦手だった僕は、いつかは日本語が世界共通言語になると本気で信じ、30歳直前まで苦手のまま粘りました。
しかし全くそのような気配はありませんでしたので、
「お前は残りの人生をこの英語への劣等感と共に生き続けるのか!?」
「いや、もう十分この英語コンプレックスに苦しんだ。30歳でケリをつけよう!」
と自問自答し、一念発起。
1年間海外で頑張れば英語を克服せざるを得ないだろうと、職場に無理を言って1年間休職させて頂き、ロンドンへ語学留学に向かいました。
イギリスの音楽が大好きなので、せっかくだからロンドンに…。
- 1年で復職しなくてはならないので、前後の準備期間を含めるとロンドンに滞在出来る期間は約10ヶ月と少し
- 周囲からは「1年間外国へ行ったならペラペラになって帰って来るだろう」という無言の圧力
- 三人称単数現在”S”の存在すら忘れ「なんで動詞が複数形になるの?」と悩むレベルでロンドンへ向けて出発
- 成田空港でふと我に返り「何てことを始めてしまったのだ!?」と涙ながらに大韓航空に搭乗
- 語学学校初日のクラス分けでは、最低レベルのElementary classに振り分け
元々持っていた劣等感もあり、頭の中は赤信号がグルグルと回る毎日。
時間が限られていたので読み書きは二の次、スピーキングとリスニングに重点を置き、とにかく必死に勉強をしました。
その結果、
- ずっと生活を共にしていたホストファミリーとの意思疎通は大分スムーズに
- クラスはElementary→Pre-intermediate→intermediate→upper-intermediate→Advancedまで進級
- 日本に帰国して初めて受けたIELTSは、Listening 7.0 Reading 5.0 Writing 5.0 Speaking 7.0 (Overall 6.0)
意思疎通には困らない程度の英会話能力を身に付けることが出来ました。
これは完全に赤信号のおかげ。青信号のままでは到底出せなかった結果でした。
その後の
- メルボルンに移住
- オーストラリアの歯科医師免許と永住権を取得
- 英語で収入を得て生活
も全て赤信号を灯した結果です。
まとめ
「英語上達のコツは”頭の中に赤信号を灯すこと”:『勉強法よりも大切なモチベーション強化法』」いかがだったでしょうか?
- 英語の勉強は継続が難しく、いつの間にか「自分に合った良い英語勉強法を見つける」という「手段の模索」にばかり時間を費やしがち
- 実はどの方法を選んでも、継続出来ればそれなりの結果は出せる
- 「継続出来るか出来ないか」がポイント
- モチベーションが高ければ、どの方法を選んでも継続しやすく、結果が出やすい
- モチベーションが低ければ、どんな素晴らしい方法でも続かず、結果は出にくい
- 結果に大きな影響を及ぼすのは「方法の違い」よりも「モチベーションの違い」
- 英語を身に付ける理由(=モチベーション)が弱いようなら理由を追加して強くして、頭の中に赤信号を灯らせよう
- 具体的には「英語が話せないと生活に悪影響が出る環境」「英語からの逃げ道が極力少ない環境」に身を置いてみよう
- 赤信号が灯るような環境に身を置けば「どんな勉強方法が今の自分に必要なのか」が自然と見えてくる
- 他にも赤信号を灯らせることで、モチベーションを維持/情報の取捨選択が容易となり、普段は出ない馬鹿力が引き出され、必死さが滲み出るのか協力の手を差し伸べてもらえることもある、などのメリットがある
「自分に合った良い方法を見つける」ことはもちろん大切なのですが、その前に理由/モチベーションが非常に大きな影響力を持っていることをお伝えしたくてこの記事を書きました。
既にそうなっているかもしれませんが、これからの世代にとって、英語は”特別な能力”というよりも、”基本的な能力”として求められることになります。
ゴール到達の確実性を飛躍的に高め、達成までの時間を短縮するためのコツは、「勉強方法の検討」よりも、「モチベーションを高め頭の中に赤信号を灯す方法の検討」に重点を置くこと。
ぜひお試しください^^。
次回は、モチベーションを高めた上で見えてきた「英語初心者から脱するための勉強法」に関して書きたいと思います。
Jump the border!!
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