Last Updated on 2022年3月3日 by Dai Ando
はじめに
- 「もっと色々できるようになりたい!」と歯科の勉強を続けた結果に辿り着いた「海外で歯科医師をやってみたい」という夢。
- その夢を実現する過程で出会った「仕事を辞めても収入がある人達」。
- その彼らが共通して持つ「従業員もしくは自営業+ビジネスオーナーもしくは投資家」という2つの側面。
- それに気が付き「従業員」という一面しか持たない自分に愕然とした2017年。
- そこから「歯科の勉強」に加えて始めた「お金の勉強」。
その時のインプットから得た自分なりの結論を2018年に「4つのブログ記事」としてまとめましたが、理論としては何となく分かったものの、それを具体的にどう実行すべきかが分かりませんでした。
あれから約4年が経過しました。
当時0歳だった息子は5歳になり、さらに8ヶ月男子も加わり、やはり今も勉強時間作りには苦労していますが、
具体性の部分に進展がありましたので「シリーズその5」としてまとめました。
前回までのまとめ
改めてまとめると
- 「従業員もしくは自営業」の月収から「生活等に必要な費用(総支出)」を引くと「自由に使えるお金」が残る。
- それをいくらか投資に回す。(投資先は「年に10%の利息が付く銀行」と仮定)
- 投資に回したお金は「資産」になる。
- 「資産」からは少しずつ「リターン」が入る。(銀行であれば利息、株であれば配当、不動産であれば家賃収入など)
- この「投資からのリターン」が「生活等に必要な費用(総支出)」を越えれば、「従業員もしくは自営業」からの収入がなくても家族の生活が維持出来る状態となる。
- それまでは「投資からのリターン」には手をつけずに再投資し、資産を「複利」で増やす。
とても分かりやすいですよね^^。
ハイブリッド・クワドラント
以前のブログで紹介しましたキャッシュフロークワドラント。
従業員もしくは自営業(E/Sクワドラント)で頑張りながら、ビジネスオーナーもしくは投資家(B/Iクワドラント)からの収入を育てるループ。
これを「ハイブリッド・クワドラント」と言うらしいです。
- 仮に家族の生活に必要な費用を「40万円/月」としてみると「年間480万円」必要となる。
- もし仮に「年に10%の利息が付く銀行」があったとしたら「4800万円の資産」があればゴールが実現出来る。
- 4800万円の資産は実際どれくらいあれば作れる?
- もし年利10%銀行に複利運用積み立てるとすると「月々63,210円を20年」積み立てれば4800万円。(複利積み立て計算はこちらから)
- ちなみにもう5年、つまり25年積み立てると約8400万円。
これが複利の力。
僕が28歳の時からこれを始めていれば、もうすでに年間480万円。そして更に5年頑張れば年間約840万円のリターンを得られる環境になれていたはずなのです!
はい。僕48歳です…。
机上の空論を現実に
前回のその4では
1、収入を増やすことで「積立能力を上げる」
2、支出を減らすことで「積立能力を上げる」+「リタイアに必要な資産総額を下げる」
3、しっかりとしたリターンの得られ投資先を慎重に選ぶ
ことをお勧めしましたが、肝心な「3、しっかりしたリターンの得られる投資先」に関しては何も見えていませんでした。
ここがなければこれまでの話はまさに「机上の空論」。
絵に描いた餅でしかありません。
試行錯誤の繰り返し
あれから僕は試行錯誤しました。
FXで痛い目に合った僕は、暗号通貨に手を出しました。
ブームだったので一時期うまく行っていたのですが、徐々に怪しいコインに手を出し、一気に数百分の1に減らしました><。
チーン…。
高値をジャンピングキャッチしてからのこの下り坂。
「小数点以下に何個ゼロがあるの?」となってもうチャートを見るのすらやめました><。
「ああ、やはり僕は投資に向いていない」
そこから投資(投機でしたね笑)から離れ、メルボルンに引っ越し、仕事を頑張りながら今度は株の勉強を始めました。
「FXで使わない通貨や使い道の分からない暗号通貨に投資するよりも、アップルとかアマゾンとか、普段使っている会社に投資した方が分かりやすいじゃないか!?」と思ったのです。
スーパーアニュエイション
きっかけはオーストラリアの職場が積み立ててくれている「スーパーアニュエイション」と呼ばれる確定拠出年金制度でした。
ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、
自分の老後のために積み立てていく自分専用の年金のことです。
- オーストラリアでは、勤務している会社が「給料額の10%」にあたる金額を給料に上乗せして、従業員が加入しているスーパーアニュエーション管理会社の「年金口座」に支払うことが義務付けられている。
- なので、例えば月に額面40万円の給料をもらっていたら、会社が4万円を上乗せしてそれを年金口座に入れてくれる。
会社は44万円払わなくてはいけないので大変ですよね。
でも、日本の年金とは違い
- 現在いくらあるのか
- どれくらい運用されているのか
がいつでもネットで確認できるので安心だし便利です。
その利率はなんと…
先日ふと「そういえば僕のスーパーアニュエーションはいくらあるのかな?」と思ってこの口座をチェックしてみると、平均して年利10%以上で運用されていることに気が付きました!
何と、ずっと探してた「しっかりとしたリターンの得られる投資先」が目の前にあり、すでに利用していたのです!
(まあ入っている金額は移住してからの額面収入の10%。正確にはそこから15%の税金が引かれているので、例え年利10%で運用されていてもまだ大した額ではないのですが…)
仕組みが既にあったオーストラリア
僕の税理士さん曰く「安藤さんは今後この口座にこれから少し多めに入れておけば、老後は特に問題ないですよ」とのことでした。
なんと、老後問題はあっさりと解決!
「この口座にアクセスできるようになるのは60歳以降」ではありますが、
自分も含め、オーストラリアの人達は既に「仕事を辞めても収入がある人」になれる仕組みを持っていたのです。
余談ですが…
オーストラリアは
- 不動産の価値が平均すると約7%/年で上がっています。
- そして不動産を複数所有する傾向にあります。
- 加えてこのスーパーアニュエションがあります。
- ついでに相続税がありません。
- 日本の年金は条件を満たしていない限りは亡くなったらもらえなくなりますが(間違っていたら教えてください><)、スーパーアニュエーションは相続できます。
これらを組み合わせつつ親が頑張れば、子供の世代はぐっと豊かになる可能性のある国だなと思いました。
ちょっと気になったのは
- もう若くない僕ですが「この口座に貯まったお金にアクセスできるのは60歳以降であること」
- 「なぜこのスーパー口座ではこの利率が可能なのか?」
の2点。
- どうせなら自分の好きな時の出し入れが可能で
- しっかりとしたリターンが得られ
- オーストラリアの人だけでなく、日本からも取り組める
投資先があると良いですよね。
これがきっかけで始まった株の勉強
そこでこのスーパーアニュエーション運営会社(僕の場合はAustraliansuper)を調べてみると、
自分のプランは株を運用しているようでした。
「ん?株なら僕も自分で買えるではないか!?」
そう思い株を勉強を始めることにしました。
先を行く人を探すのが難しい投資の世界
ただ闇雲に勉強しても効率が悪いです。
- 僕が大事にしていることは「目指す状態を実際に達成している人と出会うこと」なので、勉強しながらそのような人も探しました。
- 探す過程で「スポーツや資格等であれば、その人が本当にその状態を達成した人であるのかを見極めるのは比較的容易だが、お金の世界では非常に難しい」ことが分かりました。
- お金を作るために自分がお金持ちであると偽る人が非常に多いのです。
- ちょうどその頃Twitterを使い始めたのですが、TwitterはFacebookと違い、知らない人と出会うのに優れたツールだと気が付きました。
実名でない分、怪しい人も多いですが、中には本物も紛れ込んでいます。
- 試行錯誤を繰り返しながら「本物であろう」と思われる人を見出し(ここはもう自分の年齢に裏打ちされた経験で判断です笑)
- フォローし
- その人の発言を参考にしながら勉強を重ねました。
そんな僕の結論は
「プロもインデックスには勝てないのだから、自分が個別株をガチャガチャやったって勝てるインデックスに訳がない」
注)インデックス投資とは、世の中の景気や経済など市場全体の動きを表す指標(インデックス)への投資する投資信託で、構成する複数の銘柄へ分散投資することが可能です。
分かっていてもやめられない「個別株」
「プロでもなかなか勝てないインデックス」
株を始めた初期の情報収集で知っていました。
- でも自分は物分りが良くないので「いや僕なら勝てるかも!?」って思ったんです><。
- なので当然個別株から入りました。
- そこから2年ほど必死に個別株を運用してみました。
- 米国株メインなので価格が気になって眠れない夜もありました。
結果
- スーパーに入っているお金の方が全然増えている…
- おとなしくインデックス買っておけばよかった…
- あのストレス+眠れない夜の意味は…
こうなってやっと「インデックスの価値」が分かってきました。
自分の中に「個別株で一攫千金を狙っている貪欲な部分」があって、それがずっとインデックスの勉強を邪魔をしていたのです。
ようやく見えた「結論」
そんな経験をした後の「澄んだ目(笑)」でTwitterの先達たちの言葉を振り返ると、すっと頭に入ってきます。
- 彼らでさえ「個別株をプロが一生懸命運用してもなかなかインデックスには勝てない」と言っている。
- 僕なんかが勝てる訳がない。
- じゃあどんなインデックスがいいの?
となりました。
得た情報から絞られたのは、
- ETFと呼ばれる指数連動型の投資信託
- その中でも米国ETFのVTI
VTIで調べると色々と出てくるので、詳しくはここには書きませんが、VTIの過去10年の成績は、配当を含めると16%。
自分がフォローした人達の中で鉄板的な存在として頻出していたのがこのVTIでした。
なので、
- 今後の長期積立投資に回すお金の90%はVTI。
- そして残りの10%で自分の好きな個別株を買い、心の中の一攫千金欲も満たしてあげる。
これが僕の結論となりました。
自分が日本に住んでいるとしたら
- 少額投資非課税制度(NISA)
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)
で、
VTIに相当するものに投資すると思います。
未だに抜け出せない個別株の魔力…
「じゃあ今はそういうポートフォリオになったの?」と思いますよね?
でも全然違くて、実は「テスラ+ビットコイン」!
「どんだけ一攫千金欲が強いの~!!」という波乱万丈のポートフォリオです笑。
年内には先ほどの「結論ポートフォリオ」に移行するつもりなのですが、個別株の魔力なのでしょうか。
分かっていても出来ないって本当に不思議だなと思います><。
この欲張りな心理が多くの人を投資から撤退させてしまっているのでしょう!!
(お前がいうなという感じですよね…)
結論が出たらビジネスに集中!
- 投資先に加えてもう一つ大切なのが入金力。
- なけなしのお金で投資してもリターンはたかが知れていますよね。
- 入金力を上げられれば「ゴール」は早くやってきます。
自分の中での「10%の利息がつく銀行はどこに!?論争」にはようやく目処がつきましたので「どの株がいいのか!?」とかに頭を使うのはもうやめにして「自分のビジネス」に集中し「入金力」を上げたいと思います。
- 自分がどのようにして
- 高いクオリティーで
- 沢山の人に
- 効率良く
- 世の人の力になれるか
それを追求して行く活動が「ビジネス」だと思います。
自分にとっては「先が読めず自分でのコントロールが難しい投資の世界」よりもずっとこちらの方が工夫も出来るし楽しいので、自分なりの結論に辿り着けてとてもスッキリしました!
ここまで読んで下さりありがとうございます!
多少なりとも読んで下さった皆さんの参考になれば嬉しいです^^。
注)このブログは特定の銘柄をお勧めしている訳ではありませんので、投資は自己責任で宜しくお願いいたします^^。
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