Last Updated on 2020年11月2日 by Dai Ando
はじめに
このブログを読んで下さる皆さんは、きっと「好奇心&挑戦心」旺盛な方なのではないかと思います。
なのでその分、壁に直面する機会も多いのではないでしょうか。
小さな壁であれば気合いで乗り越えられますが、大きな壁はなかなか手強いですよね。
そんな時に役に立つのが、モチベーションの掘下げ作業です。
モチベーションは挑戦にとって必要不可欠な要素です。
「モチベーションがなければ挑戦は存在しない」と言ってもいいでしょう。
つまり「No モチベーション、 No 挑戦!」
(外国に住んでるのにこんな英語ですみません><)
- 健康になりたい!
- あの服を着たい!
- モテたい!
というモチベーションがあるからこそ「ダイエット」をするのです。
モチベーションの掘り下げ作業をすることで、
今のモチベーションがなぜ湧き起こったのか。
「その根源となる自分の想い」を知ることが出来ます。
それを知ることで、
- 「今のモチベーション」から
- 「ちょっとやそっとでは揺らがない強固なモチベーション」へと昇華されるでしょう。
モチベーションが試される3つの場面
まずは「どのような場面でモチベーションが試されるのか」3つの場面にまとめてみました。
1、準備から行動に移す時
挑戦に向かって相当な下準備を重ねても、実際に行動に移す時にはまた別次元の勇気が必要となります。
「やってみたい!」とずっと思っていたのにいざ動こうとすると
- ちょっと待てよ?
- そんなことする必要があるのか?
- 本当にやりたいのか?
- 現実逃避してるだけじゃないのか?
- そもそも自分に出来るのか?
と、ふとそんな不安に襲われる時があります。
加えて、親や家族、友人たちからの猛反対があるかもしれません。
- そんな時に戻ってくるのは、いつも
- 「なんで自分はこの挑戦と向き合うのか」という
- 行動の原動力となるモチベーションの部分です。
ここが弱いと、初めの一歩を踏み出す力が十分に出ず、元の環境から抜けられないことが多いでしょう。
2、困難に直面した時
人が好んで行かない道を進もうとすると、行動に移す前も、行動に移した後も、必ず困難に直面することになります。
それも一度ではなく何度も何度も壁に行く手を阻まれることになるでしょう。
- 誰にでも簡単に達成できるような目標であれば、
- もはや挑戦とは呼べないので、
- この困難こそが「挑戦が挑戦たる所以」ではあるのですが、
これを乗り越えられるかどうかにもモチベーションの強さが関わって来ます。
- 思ったように結果が出ない
- 資金繰りが厳しい
- このまま続けて大丈夫なのだろうか?
強固なモチベーションを持っていないと、少しの壁にぶつかっただけで諦め、
せっかく一歩踏み出したにも関わらず、また元の道へ戻ってしまうことになるでしょう。
これらを全ての困難を乗り越えるためには、大きなエネルギーを生み出す源である屈強なモチベーションが必要となるのです。
3、挑戦を達成した時
これは「達成出来たらそれで良いんじゃないの!?」と疑問に思われるかもしれませんが、大切なことなので加えさせてください。
- 目の前の挑戦を最大のゴールとしてモチベーションを設定していると、
- それを達成した時に、そこからどうしたら良いのか、
- そもそもなんでこの挑戦をしたのかを疑問に思い、
- そして先が見えなくなる、
- いわゆる「燃え尽き症候群」のような状態になることがあります。
ゴールを達成してしまうと、それまであったエネルギーが弱火になり「人生の迷子」になったような気持ちになることすらあるでしょう。
僕の尊敬する「メンタルマネージメント」の著者、ラニーパッシャム氏は「金メダルの取得」をゴールにしていて、それを達成した時にそのような状態になったようです。
レベルは違いますが、僕もオーストラリアでの挑戦が落ち着いた時にふと振り返ると
得たことはものすごく多かったのですが、失ったこともまた多く、しばらくの間そのような気持ちになりました。
せっかく頑張ったのに、達成した後にこんな気持ちになるのは嫌ですよね。
でも、なんでこの挑戦をしたかったのか、そのモチベーションの根源となる
「自分の軸」を把握していれば、これもまた乗り越えられます。
- 「モチベーションの強さ」も大切ですが、
- それ以上に「何に対するモチベーションなのか」もまた非常に重要なのです。
「そんなこと言うけれど『興味を持ったからやってみたい』と強く思うだけじゃダメなの?」
と思われるかもしれません。
全然そんなことはありません。
中途半端だった僕の取り組み方
ここから少しだけ、僕の話をさせて下さい。
僕もきっかけはそうでした。
ある時にふと「海外で歯科医師として働けたら面白そうだな」と思ったのです。
- そこからIELTSの勉強を始めたり、
- 海外の歯科医師免許取得に関して下調べをしたり、
- インプラントの勉強と併せて英語の文献を読んだりしていましたが、
それから約5年間、本格的な行動に移すことなく過ごしてしまいました。
やりたいことがあるのに「実際にそこに向かって本気で動いていない自分」
に対し幻滅し、怒りすら感じていましたが、
- 大きな病院の歯科部長としてやりがいのある仕事をしていましたし、
- 悪くない給料をいただいていましたし、
- 妻と出会い結婚をして幸せで安定した暮らしをしていましたし、
- 「そんなことする必要があるのか?」「本当にやりたいのか?」「開業するのが怖いから現実逃避してるだけじゃないのか?」「そもそも自分に出来るのか?」という葛藤もありましたし、
- 一応「夢を持って何かをやろうとしている自分」に満足している部分もありました。
取り組み方自体が中途半端だったと言えるでしょう。
悩みに悩んで辿り着いた「モチベーション掘り下げ作業」
動けず、悩みに悩み、最後に何を行ったかというと、自分の「モチベーション掘り下げ作業」でした。
「自分がこの挑戦をしてみたいと思った根源はどこにあるのだろうか?」
- 暖かくて快適な環境から抜け出すためには、
- 「海外で歯科医師免許を取りたい!」と思った
- 自分の気持ちの「根っこ」を見つける作業が必要だったのです。
試行錯誤をした挙句たどり着いたのは、
「どんな自分でありたいのか?」
という質問でした。
海外で歯科医師免許を取ってみたいと思ったのは、
それが「ありたい自分」となるための一助になるから。
では、ありたい自分とはどんな自分なのか?
そこを更に掘り下げることで「なんでこの挑戦をしたいと思ったのか?」を知ることが出来たのです。
例えば、
- 「海外で免許を取ったら面白そう!」というモチベーションと、
- 「夢を持ちそれに挑戦し続ける自分でありたい。そしてその姿を自分の子供に見せたい。」というモチベーション。
どちらが困難を乗り越えるモチベーションでしょうか?
- きっかけは同じかもしれませんが、
- 「なぜそう思ったか?」を掘り下げることで、
- 「グッと強いモチベーション」へと昇華させることが出来るのです。
3年後の自分の葬式をイメージする
では実際どのように掘り下げれば良いのでしょうか?
僕が試行錯誤する中で一番良かった方法はこちらです。
今から3年後の自分の葬儀をイメージします。
そこで親しい人たち、例えば両親や妻、子供、親戚、親友、職場の同僚が弔辞を読んでいます。
- 自分は彼らに何と言って欲しいのか。
- 彼らの人生にどういう影響を及ぼしたかったのか。
- 自分の人格のどういうところを見て欲しかったのか。
- どういう貢献や業績を覚えていて欲しいのか。
「それを想像することでどんな自分でありたいのかが見える」と言うのです。
スティーブンRコヴィーさんの著書、
「7つの習慣」で紹介されていたのですが、
「なるほど!!」
と思い、早速時間を作って書き出してみました。
(名著なので読まれている方は多いと思うのですが、もしまだでしたら是非読んでみて下さいね〜!!)
僕の場合は
「保守的というよりは周囲に常にエネルギーを与え、そして自分の気持ちに素直に前向きに生きる、そんな人間として自分の大切な人から見て欲しい」
と思っていることに気が付きました。
オーストラリア歯科医師免許の挑戦だけでないく、基本的にそういう人間でありたいと思っているのです。
また「自分ができなかったことを子供にさせる親」にはなりたくありませんでした。
自分は挑戦せずに諦めたのに、子供に挑戦を勧めるのはかっこ悪いと思うのです。
そして、たとえ日本で開業してうまく軌道に乗り、裕福になったとしても、
もし他の誰かが「自分の叶えたかったこのオーストラリアでの夢を叶えた!」
と聞いたら、相当羨むだろうなとも思いました。
結果がどうこうよりも、動かないと絶対に後悔するだろうと理解することができたのです。
「自分にとって納得度の高い人生を送るための1つの過程」
ある本にこういう言葉がありました
- 「片足を二塁につけたまま、三塁にすすむことはできない。」
- 「長い間岸を見失う勇気がなければ、新しい大陸を発見する事はできない。」
モチベーションとはある意味「覚悟」なのかもしれません。
この「モチベーション掘り下げ作業」をすることで、自分のモチベーションを
- 「海外で免許を取ったら面白そう!」から
- 「夢を持ちそれに挑戦し続ける自分でありたい。そしてその姿を自分の子供に見せたい!」
に昇華させ、ようやく「一歩前に踏み出す決意」をすることが出来ました。
同時に、「困難を乗り越える大きなエネルギー」を手にすることが出来たのです。
- この観点から見ると、オーストラリア歯科医師免許の挑戦は「それ自体がゴール」な訳ではなく、
- 「自分にとって納得度の高い人生を送るための1つの過程」と言えるでしょう。
まとめ
- 「モチベーションの掘り下げ作業」をスキップしてしまうと、
- 挑戦の途中で何千回も自問するであろう
- 「なんでこんな大変なことしているんだっけ?」
- という疑問にいつか答えられなくなる時がやって来ます。
「あなたはどんな自分でありたいですか?」
挑戦したいというその気持ちは、あなたの深い部分から出てきたものです。
一歩踏み出せずに悩んでいらっしゃるようでしたら、ぜひ一度しっかりとその根源と向き合ってみてください。
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