Last Updated on 2020年1月2日 by Dai Ando
はじめに
挑戦を成し遂げるためには、
- 強い意志が必要!
- 意志が弱いと上手くいかない
そんなイメージありませんか?
挑戦には色々なアプローチ方法がありますが、
“よし!これを始めるぞ!”
と決めて、ゴールまで淡々と駆け抜けられる意志の強さを持つ人はごく稀です。
意志の強さに頼った、”力業的なアプローチ法”では途中で息切れしてしまい、いつの間にか挑戦を諦めてしまうことがほとんど。
なかなかゴールには辿り着けません。
今回から何回かに渡り、”意志の強さに依存しない挑戦アプローチ法”を紹介したいと思います。
どの方法も、既に意志の弱い僕自身で実験済みのものばかり。
では始めます!!
意外と頼れない”自分の意志力”
英会話を身に付けたいと考えているAさんがいると仮定しましょう。
海外旅行へ行くたびに言葉の不自由さに不便を感じ、
“今年こそは英語の勉強を頑張るぞ!”
と心新たに新年の抱負に書き加える。
その志は素晴らしいのですが、Aさんは、そのままの勢いで挫折せずに英会話をマスター出来るでしょうか…。
残念ながら、このような、”自分の意志力に頼ったアプローチ法”では上手く行かないでしょう。
Key wordは”Comfort Zone”
自分にとって心地が良い場所という意味で、”Comfort Zone”という言葉がよく用いられます。
人間関係や仕事においてもそうですが、人間は本能的に心地がいい場所を探し出したり作り出したりして、そこに留まろうとする習性があります。
何やら響きのいい言葉ではありますが、実はこの”心地が良い”という感覚、”成長が止まっているサイン”とも言われているのです。
英語という断面で見てみると、Aさんは自分が心地が良い場所=Comfort Zone内で生活しています。
つまり、
- 英語を日常生活で話す必要がなく
- 話さなくても困らず
- 周囲に迷惑をかけず
- 誰にも咎められることなく
毎日を過ごすことが出来るのです。
もし話せれば、
- プラスαの能力
- たまに披露する機会があれば、”すごいね~!”と言われる能力
でも、
生きるために必要な能力ではないのです。
- 無くても困らなければ、一生懸命頑張る理由としては弱く、
- 理由が弱ければ、高かったモチベーションは時間の経過と共に急激に下がってしまうのです。
これは英会話だけでなく、どんな挑戦にも当てはまります。
結果が出にくい”Comfort Zone内挑戦”
Aさんは、
- Comfort Zone内で努力し
- しっかりと準備を進め
- ある程度の目処が立ってから
- Comfort Zone外に出る
つまり
- 泳げるようになってから飛び込む
- もし泳げるようになったら、その時に飛び込むかどうかを考える
このどちらかのアプローチ方法を考えていると思います。
これは、”Comfort Zone内での挑戦”です。
この方法では、
- モチベーションを維持することが非常に困難
- 人間が潜在的に持っている底力が発揮されない
よって、
- 意志が強い方でも、飛び込むまで非常に時間がかかり
- 意志が強くない方は、準備不足を理由に、そもそも飛び込めずに終わる
ことが多いです。
- 頑張らなくても
- 底力を発揮しなくても
- 快適に生きてゆける
ので当然ですよね。
オススメの”Comfort Zone外挑戦”
Comfort Zone内で努力し、”泳げるようになってから飛び込む”のではなく、
まずはじめに”Comfort Zone外”に出てしまいましょう。
泳げない状態で飛び込むのです。
Aさんの例であれば、英語が話せないと不快な環境に、話せない状態で飛び込むのです。
例えば、
- 短期でもいいので語学留学する。
- 英語を公用語にしている会社に転職する。
- 外国の方が主に住んでいるシェアハウス等へ引越す。
- IELTSなど、Speaking, Reading, Listening, Writingの4つのセッションを勉強する必要がある英語検定試験に申し込む。
- マンツーマン英会話を半年分くらい申し込む
想像した時に、うわ〜っ><!って思うくらいが望ましいです。
これらを組み合わせると更に効果的でしょう^^。
飛び込むと、快適な状態から一気に不快な状態になります。
意志が強い弱いに関わらず、泳ぎを身に付けなくてはなりません。
Comfort Zone内では、”プラスαを得るための挑戦”だったものが、外に出るだけで”生きるために必要な挑戦”になるのです。
高いまま維持出来るモチベーション
Comfort Zone外挑戦は、
- 飛び込む時だけモチベーションが高ければOK!
- その後のモチベーション維持は、Comfort Zone内で維持するよりもずっと簡単です。
Comfort Zone内と違って、泳がないと溺れてしまいまうので、「モチベーションが…」などと言ってる場合ではないのです。
Aさんの例で言えば、海外旅行から帰ってきた後か、新年の抱負を書いた、気持ちが盛り上がっている時に、上記のどれかに飛び込む手筈を整えてしまうといいでしょう。
火事場の馬鹿力
試験前、締め切り前の、あの徹夜も厭わない物凄いエネルギー。
皆さんも経験ありますよね。
人間が元々持っている底力なのですが、”Comfort Zone内”ではそこまでの力を必要としないので
眠ったまま。
でも、切迫した状況=”Comfort Zone外”では、
- 人間が本来持っている底力
- 普段は想像出来ないような力
- いわゆる”火事場の馬鹿力”
が発揮されます。
“あの力を毎日出せたら…”
そんなことを考えたことはありませんか?
周囲が常に火事の”Comfort Zone外”ならば、常に馬鹿力が発揮されるのです。
Comfort Zone内外比較表
その他にもComfort Zone内と外で変化する要素があるので表にまとめました。
Comfort Zone内 | Comfort Zone外 | |
---|---|---|
意志の強さ | かなり必要 | ある程度で大丈夫 |
置かれている環境 | 快適 挑戦の経過がどうあれ、精神状態や生活への影響はない | 不快 挑戦の経過が、精神状態や生活に大きく影響する |
精神状態 | リラックス | 常に緊張感があるので、ピンと張りつめている |
モチベーション | 維持が困難 序盤は高いが、急激に落ちる | 維持が容易 不快な状況から抜け出すのに必死なので、常に高い |
本気を出す機会 | 本気を出せば凄い自分を知っているが、その機会はない | 本気を出す機会に溢れている むしろ本気を出すしかない |
火事場の馬鹿力 | 必要ないので眠ったまま | 必死なので、常に馬鹿力を発揮 |
必要な情報を拾うアンテナの感度 | 低い 有用な情報が転がっていても見落としがち | 高い Comfort Zone内では見落としがちな情報も目敏く拾い上げる |
周囲の協力 | 自ら求めない限りは得られない そもそも協力の必要性は低い | 周囲が必死さを感じ取るので、協力の手を差し伸べてもらえることが多い |
挑戦の成功率 | 低い | 高い |
Comfort Zone内のAさんと外のAさん、どちらが早く結果を出すでしょう?
まとめ
- 不快な状態だが、
- 自分の意志力に依存せず、
- モチベーション維持の心配もなく、
- 普段は出ない馬鹿力が常に出て、
- 必要な情報を拾いやすく、
- 協力の手を差し伸べてもらえることもある、
そんな”Comfort Zoneの外”。
完全に準備しようと考えず、先にそこへ飛び込んでしまう事が目標達成への最短距離。
まずは、日常を”Comfort Zone外”に変えてしまいましょう!
次回からその具体的な方法を紹介したいと思います。
Jump the border!!
続きはこちらからどうぞ^^。
意志が弱くても大丈夫!意志の強さに依存しない挑戦アプローチ法:日常を”Comfort Zone外”に変える方法5選(その2)
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