Last Updated on 2020年1月2日 by Dai Ando
はじめに
僕が日本を出て初めて気が付いたことの1つに収入源に関することがあります。
日本を出た理由は山ほどあります。
その中でも根本的な欲求として、
- 海外で生活してみたい。
- 自分が歯科医師として、人間として、海外で通用するか試してみたい。
- 言葉の壁を乗り越えて更なる技術向上を目指したい。
そんな思いがありました。
その思いは数年後、大勢の方のご厚意と幸運に支えられながら実現し、
メルボルンで
- 自分で稼ぎながら生活し、
- 社会人として受け入れられ、
- 世界で磨かれた新しい歯科の技術を沢山学びました。
“ああ、ようやくここまで来れた。”
そんな風に思っていたある日、診察の合間にふと、
- 頑張ってここまで来たけど、もし僕が倒れたらこの収入は無くなってしまう!
- もしそうなったら、残された家族は生きて行けるのだろうか?
と不安になりました。
国は変わったけれど、収入を得る方法(勤務して、患者さんの治療をして、給料を頂く)という観点では、日本にいた時と全く変わっていないことに、その時ようやく気が付いたのです。
父にはよく、”お前は何でも10年遅い”と言われますが、本当にそうですね…。
きっかけは人との出会い
日本で仕事をしていた時には考えもしなかったことでした。
それを疑問に思うようになったのは、
- 自分の年齢
- 妻の妊娠
も大きかったですが、それ以上に
- 人との出会い
が大きかったです。
メルボルンで社会に出てからというもの、複数の収入源を持つ人に出会う機会が圧倒的に増えたのです。
- 知り合いのあるオーストラリア人大学講師の方は、親御さんの勧めで12歳から株を始め、コツコツと収入を投資に回し、株からの配当が仕事の年収と同じくらいになっていると言います。今はその配当でお子さんの学費を支払ったり、旅行等の贅沢(ゆとり?)費用に充てているとのこと。
- メルボルンで出会ったある作家さんは、本業を含め現在19のビジネスを持っています。やりたいと思ったら始めて、合わないと思ったら止める。そうして残ったのが19個。その内のいくつかは印税等の権利収入。
- メルボルンでお世話になっているある歯医者さんは、仕事の収入で不動産をコツコツと購入。年々その価値は上がり、売れば大きな利益。持っていれば複数の家賃収入源となります。
彼らに共通しているのは、
- もしメインの仕事を辞めたとしても、
- 国をまたいで引っ越したとしても、
- 収入源があること。
お金と越境人生の密接な関係
もしかしたら、お金の話は”越境人生応援ブログ”の主旨から外れるのではないか?と思われるかもしれません。
でも、実は避けて通れないトピックだと考えています。
このブログでは、この自分を取り囲むComfort Zoneから抜け出す行為を”越境”と称し、
- 国だけではなく、言語、職業、常識、世間体、自分の限界、つまり、
- 物理的なだけではなく、精神的な境界も含め、
- その領域を自分の意思で、自在に乗り越え続ける人生
を”越境人生”と呼んでいます。
“越境=新しい世界へ飛び込む挑戦”です。
挑戦によっては仕事から離れ、収入が減ったり無くなったりすることもあるだろうし、大きな資金が必要になることもあるでしょう。
そうなると心配になってくるのが”お金”です。
挑戦がうまく行くのが先か、お金が尽きるのが先か。
“まだ踏み込んだことのない領域への挑戦”という不安の中で大きな割合を占めるのは、結構お金の問題だったりするのです。
(お金が無くなるまでに何とかしなくては!という思いがとてつもないエネルギーになる場合もありますけどね^^)
もし別に収入源があったとしたらどうでしょう?
新しい挑戦に飛び込むハードルが大分下がるに違いありません。
お金の心配は、減らせるのであればそれに越したことはないのです。
- 収入源を増やすことで、”安心して”新たな挑戦に踏み出すことが出来るようになる。
- 収入源を複数に増やすのも、新たな挑戦の1つ。
お金と越境人生はこのように密接に関係しています。
僕らの親世代では、
- しっかり勉強して、
- 大きな会社に勤めて、
- 貯金をするのが定石。
- 給与は年功序列のことが多く、
- 銀行金利も高く、
- 厚生年金を払っていれば年金もしっかりと支給されます。
だから親の助言は
- 勉強していい会社に入りなさい。
- ちゃんと貯金するんだよ。
とこのようになります。
この助言は正しいです。これまではそれで大丈夫だったんです。
でも、残念ながら同じ戦略は、これからの日本では通用しないでしょう。
- 金利はほぼ0。
- 年金はどんどん先送り。
- 税金は増えてばかり。
- 大きな会社も傾き始め、定年まで雇用が守られる保証はありません。
破竹の勢いで成長してきた日本ですが、既に人口は減り始め、着実に坂を下り始めています。
まとめ
“1つの収入源に頼る”ということは、
- 自分
- 仕事
- 国
このどれか1つでも歯車が狂い始めたら、挑戦どころか家族の生活をも危険に晒す可能性があることを意味しています。
- 越境人生を継続/応援するため
- 大事な家族を守るため
今回から何回かにかけて、僕の今後の挑戦の1つ、”収入源の越境”について書いてみたいと思います。
お金の事を人と話す機会ってあまりないので緊張していますが、お付き合いよろしくお願いします^^。
Jump the border!!
続きはこちらからどうぞ^^。
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